1年ぼうず

眞野 義行

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 今日は中学校の始業式。どの中学校でも、新しい先生方が紹介されてみんな大興奮?!

 ところで担任発表の時、調子に乗ってしまう癖のある先生方は、すぐにいらんパフォーマンスをする。そして、たいてい、すべる

 しかし1年前の始業式は違った。

 私がみんなの顔を凝視しながらあいさつをしたら、次のK教諭が私のモノマネをした。トレードマークのアゴを突き出して。

 そこまでなら許せるが、その後もあの若手職員2人(一人は、若手と呼ぶにはちょっと…)が、ものまね。そりゃ生徒は大喜びだな。

 その時私は思った。

 「雑だ。」「学年主任であるこの私の扱いが、きわめて、雑だ。」

 それは、あの卒業記念ビデオでも明らかである。あれは、KKコンビのもう一人の教諭が毎日遅くまで残って(私の許可も得ずに)つくったのだ。

 さて2年生でのクラス替えと言えば、今でも鮮明に記憶に残っているのが、27年前の木刈中学校での光景。私はまだまだピチピチの担任であった。

 始業式も終わり、いよいよ新クラス発表。当時はまだ5クラスだった。

 自分は何組だ?担任は誰だ?友達はいるのか?異様な興奮の中、振り向くと、すでに新クラスのでっかい名簿が貼られている。

 「はい、見に行っていいですよ!自分の名前の確認後、教室移動です!」

  ドドドドッ。みんな必死に自分の名前を探す。

  4つの大きな生徒の塊が、右往左往。

  あれっ?なぜ4つ。

  というか5組の私のクラス名簿の前に、生徒がいない

  フフフ、これはきっと、美味しいものは最後に残しておこう作戦。メインディッシュの5組を残し、最後に「あぁ、やっぱり5組で良かった」という喜びをかみしめたいのであろう。

 さて、時間も過ぎ、そろそろ移動。しかし、ぽつんと少年が一人、5組の名簿の前にたたずんでいる。

 「どうしたN君。もう移動だぞ。そんなに俺のクラスが気に入ったのか?」

  すると彼は、とても弱々しい声

 「先生、これは夢じゃないですよね。現実ですよね。」

 「・・・。」

 そんなこんなで教室に戻ると、ちょっと寂しそうにしていた私に気づいた「きよちゃん」が寄ってきて、

 「先生、大丈夫ですよ。私、まのちゃんのクラスで良かったと思ってます

   から。」

  泣けました。

  その心優しい「きよちゃん」が作ってくれたのが、このロゴです。

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 はぁ、このロゴの由来を説明するのに、こんなに時間がかかってしまった。

 このロゴ、よく見ると、"From Parents"と書いてあるでしょ。

 なんと、保護者のみなさんが書いてくれた寄せ書きなんです。その中心に「きよちゃん」が「私」を描いてくれたのです。この時は感激しました。

 すみません、長くなったので、昨日の「つづく」は明日に続きます。

 

  ※ぼうず、あるある。「つづく」と言って、続かない。

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