これを読んでいる生徒にとっては、まったく厄介な代物だった「英プリ」。でも、まじめな生徒の中には、ちゃんと「英プリファン」もいたんだぞ。
卒業生の中には、「高校でも英プリが欲しい!」などという子もいて、なんか、可愛い。
真面目に高校版を作ろうかと考えたこともある。
ところで今、英語のホームページも立ち上げようとしていて、だれでも簡単に自分で英プリを作れるシステムを開発中なのだ。楽しみにしておきなさい(誰が?)
英プリといえば、玉中生徒と成中生徒には、とにかくひどい英文と意味不明な日本文に苦しめられた。
「後置修飾」のちょっと高度な文だが、復習のつもりでやってみなさい。
A.次の英文を日本文にしなさい。
1. Is that the car ( which you want to buy) ?
2. The rabbit ( which I caught in the park ) was very small.
3. Show me the books ( that you have in your bag).
ちょっと、簡単だったかな?
さぁ、お待ちかね、君たちの答えだ
1. もしあれが車なら、君は買いたくなるだろう。
(おいおい、今、目の前にある物体は何なんだ?とても気になる)
2. 私が昨日公園で捕まえたうさぎは、はにかんだ。
(はにかむうさぎ……ちょ~かわいい! 一度飼ってみたい。
small と smile のかん違い?)
2. 私がそのウサギを捕まえたときは、小さかった。
(くそっ!捕まえたときは小さくてかわいかったのに、こんなにで
かくなりやがって。)
3. 君のカバンの中にある私の本を見せなさい。
(万引きGメン活躍。これは犯罪だ!)
ということで、やっぱり文法をきちんと教えることは、とても大切なことだと思ったものです。
真面目な話題の時は丁寧な言葉で書く事にします。
この文章を読んで、意味のわからない人はいないと思います。
でもこの文、日本語の難解さを示す、代表的な文なんです。
「えっ、どこが?」
だって、文の最初に来るもので「は」がついているものが主語で、最後にくるものが述語でしょ。
つまりこの文を表す象さんはこんな感じ
「象の鼻は、長い」と言えば、問題ないけど、日本語では
「象は、鼻が、長い」とも言えてしまう。
英語に直すと、
“Elephants have long trunks.”
※noseとは言わない。英語では身体的な特徴を表すときは “have” をつかうことが
一般的。
では、この文はどうかな?
“ I like Ken.”
この文の意味は、誰にでもわかると思います。
「私はケンが好きです」
では、この文の意味は?
“ I love Ken.”
「私はケンが愛してます」
あれれれ? なんか変だぞ。
そうです。「ケンが」ではなくて「ケンを」です。
「私はケンを愛してます」
こうすれば、問題ない。
ではなぜ、“like” の時は「が」なのに、“love” の時は「を」なの?
それは、一見同じ述語に見える「好き」と「愛している」では、文法上の違いがあるからです。
「好き」は形容動詞。「愛する」は動詞。
でも、同じ “like” でも「好む」と言えば、動詞になります。
この日本語の助詞は、日本語を学ぶ外国の人には全く理解不能なもので、日本語習得の最大の壁になります。