今日、今年の成中卒業生の、おばぁさまと話す機会がありました。以前から「ぼうず」の愛読者で、第1号からすべてとってくれているそうです。これまでにも、ぼうずの感想を寄せていただいたこともありました。
そういえば、同じ卒業生の野球部のNさんのお母さんも、わざわざお手紙で愛読者であることを伝えてくださったこともあります。
学級の同窓会で、パーティー会場のテーブルに、わたしの「ぼうず」が3年間分置いてあったこともあります(その男の子は、3年間私が担任だった)。
母親が全部とっていて「会場に持って行きなさい」と言ったそうです。ありがたいことです。
書き連ねたぼうずは、合計で3600枚は超えています。学級担任の時は、1年間で199枚出したこともありました。
ほとんどとってありませんが、本当にたまに読み返してみると、改めて書きたい放題に書いてきたなぁ、と思います。
それでもたまに、読者の方から応援メッセージが寄せられると、ありがたいなと、しみじみ思います。
私の嫌いな言葉です。そして、日本で最も勘違いされている英語に関する言葉です。
ネイティブスピーカー:「そこで暮らす人が、話す言葉」
英語を話す人は世界70億人に対して、約25%以上の17億~20億人いると言われています。
一口に英語と言っても、イギリス英語、アメリカ英語、オーストラリア英語、カナダ英語、インド英語、フィリピン英語などなど、その種類は、数えきれません。単語も発問も様々です。
その中のどれを指して「ネイティブ」と呼ぶのでしょうか。
以前、玉造中で指導していたバレー部キャプテンOさんのお父さんは、よく海外出張をする方でしたが、私のこんな考え方に共感していただき、娘さんにこんな話をされたそうです。
「一度、シンガポールに行ってみるといい。そこで話されている英語は、学校で習う
英語ではないが、きちんと通じる英語だ。彼らもネイティブスピーカーだ。」
もう、まったくその通りです。
TVCMで流れてくる、子供や大人が話す英語。あれはネイティブ英語に間違いないし、実際にきれいな発音です。
でも、例えば私は、あんな発音をするALTに会ったことがないです。本当の話ですが、以前、初めて会ったALTからこんな話をされました。
「私の英語は、ちょっと発音やアクセントに違いがあるので、気になったら、言ってください。」
当然私はこう答えました。
「遠慮せずに、どんどんご自分の英語を話してください。だって、ネイティブなのですから。」
私は、英語教師なのに、結構、いい加減に話しています。発音やイントネーションもいい加減なときがあります。最近は単語忘れも目立ってきました。正直言いますと、学生の頃が一番英会話能力があったと思います。
でも、ALTに友人は多いです。
なぜか。
それは自分の考えを Yes No ではっきり伝えるからです。自分の考えを伝えようとするからです。
人は、一所懸命話そうとする人の話は、一所懸命聞こうとするものです。それこそが「会話」というものです。
これだけ世界中にいろいろな英語があふれているのに、いちいちどれが正しい英語か?なんてことを考えながら話す人などいません。
話している人の何%の人が各種検定試験の資格を持っているのですか?
ほとんどいませんよ、そんな人。
もちろんある特殊な職業に就く人には、資格は必要ですよ。
でもそれを、学生全員に求めてどうするんですか、文科省さん!
例えば、日本人みんなが、ピアノのグレイドを持たなければならないとしたら、逆にピアノが嫌いになっちゃいますよ。
英語は「学問」じゃないし、「資格」でもないんです。
最後にひとつ。
関西弁を使うお笑い芸人は、日本語のネイティブスピーカーじゃないのでしょうか?
つづく