<簡単に納得していいのでしょうか?>
①「誰がどこで管理するのか?」問題その2
先行導入している私学や高校では『鍵付きロッカーでの保管』や『教師が回収しての保管』があるそうです。
まず『鍵付きロッカーでの保管』。そんなもの、どこの公立小中学校にあるの?
次に『教師が回収しての保管』。生徒からみれば、それぞれ1台のスマホです。でも預かる方の学校から考えたら、1クラス35台もあるんですよ。昨日も書いた通り、1学年5クラスあったら、525台。そんな高価なものを500台もどこに保管するの?
かりに保管できたとしましょう。それを毎日朝担任が集め、放課後返すのですか?どこにそんな時間があるのでしょうか?しかも、もし教師が誤ってスマホを落として壊したら、だれが弁償するのですか?
②校内で盗難被害にあったときどうするのか?
盗まれた生徒とその保護者は、納得がいきません。何よりも個人情報が入っていたら、大変な問題です。教師は犯人捜しをしなければなりません。犯人が絞れたとしても、本人が否定したらそこで終わりです。そもそも、犯人捜しは、教師の仕事ではありません。事情を聴かれただけでも、生徒は嫌な気持ちになります。そこで信頼関係が崩れるかもしれない。結局、盗んだほうも盗まれたほうも釈然としないままに、事件がうやむやになります。
文科省は、なぜそんなリスクを教師に課すのか?
これ以上、教師に負担をかけるな!何が働き方改革だ!文科省自ら教師の仕事を増やしているじゃないか!と強く思う私ですが、現場の教師が本気になって上と戦わず、つまらない我慢をするなら仕方がありません。厳しいことを言うようですが、この問題は「しょうがない」で流す問題ではありませんよ。