<川島隆太教授>
みなさんは、東北大学の川島隆太教授をご存じですか?大ヒット「ニンテンドーDS」用ゲームソフト「脳を鍛える大人のDSトレーニング」の監修をした教授といえば、ピンとくる方もいらっしゃるかも。ゲームで脳を活性化させるアイディアが、全世界で1720万本販売というメガヒットになりました。「脳トレ」ブームの火付け役です。
川島教授が勤める東北大学の規定で、教授はこれらのゲームで発生した監修料の半分を受け取る権利があったのですが、この全額を研究室建設に回し、家族に怒られたというエピソードが有名です。
全額っていくらだと思います?12億円です。それを東北大学加齢医学研究所建設などに使ったのです。
その研究所から多くの著書が生まれていますが、例えば「認知症の脳もよみがえる頭の体操」もその一つです。大人のための「脳の活性化」についての著書がほとんどです。ですから加齢医学研究所という名称なのです。
おもしろいのは、携帯ゲーム機のソフトを開発したのですが、こどもがこういったものに触れることを、よしとしていないところです。
特に昨今問題になっている小中学生の「スマホ」所持については、絶対的に反対していて、禁止すべきだともおっしゃっています。
ところで私は今、教授の「スマホをやめるだけで偏差値が10上がる」という本を読んでいます。仙台市教育委員会と2015年から協力して、市内の児童生徒の学力の追跡調査を行って出された結果の解析です。
宮城県の教育委員会ではなく、仙台市独自の継続的な研究が素晴らしいと思います。
ということで、7月の中旬に、東北大学と仙台市教育委員会に行ってきます。日程の都合が合えば、川島先生に会えるかもしれません。
「文科省スマホ持ち込み容認」についてのご意見を直接聞きたいのですが…。