<本当の多文化共生>
「いちょう小学校」に行ってきました。行きは3時間かかりましたが、それくらいの時間をかけたかいはありました。
子どもたちの授業風景や校長先生と横浜市の教育委員会の事務局の方のお話を伺い、質問もたくさんさせていただきました。
外国にルーツを持つ子供たちが50%を超えている学校は、しかし、普通の学校でした。「多文化共生」という意識は、そこで生活している子どもたちにはありません。
だって、それが普通の日常だからです。日本人だから、外国人だから、という区別は、子どもにはもちろん、教師にもありません。ただ目の前の一人一人の子どもを大切に育てよう、という意識があるだけです。
そのかわり、非常勤講師・外国人補助指導員(2人が学校に常駐)・日本語指導講師など、様々な立場の人たちが子どもたちに関わっています。
例えば5年生は国語の時間でしたが、クラスを4つに分けて指導していました。日本語が一番厳しいクラスの生徒は3人。
6年生は数学を同じように4つに分けて指導しており、日本語が一番厳しいクラスは4人。
その他にも週に2日の「横浜市日本語教室」が、いちょう小学校に設立されており、近隣の小中学生が通ってきます。通称「集中教室」と呼ばれています。
外国人の子どもたちへのこの手厚い施策は、校長先生のこの一言に集約されていました。
「国際都市横浜ですから」


