「学び方の多様性 その2」
日本と異なり、キャリアに対する価値観が柔軟なフィンランドでは、留年などはマイナス材料にはなりません。
それは職業訓練校や大学でも同じです。
他者との比較の中で生きていないために、自分という存在を高めるための時間や場所の使い方が自由なのです。
だから結果的に「自分で考えて自分で決める」という姿勢が身につく。
画一的な教育を強制する日本のシステムとは大きく異なっています。
私は、今回の新型コロナ問題は、終息までにまだ相当時間がかかると思います。
最悪1学期間は学校再開のきっかけが見えない可能性すらあると思います。
そこで露呈したことが、日本の「学び方の多様性」の欠如です。
世界の先進諸国と比べても、ICT教育の遅れは際立っています。
自宅学習を余儀なくされた子どもたちの、学びの方法の少なさは、本当に教育の危機を招いています。
お金持ちの子どもだけが最低限の教育を保証されるようなシステムではダメです。
フィンランドを含めた北欧の教育が優れている点については、また明日紹介します。