1年ぼうず

眞野 義行

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 <人の気持ちをわからぬものを馬鹿と呼ぶ>

1年前の1月13日、成人式の投稿の一部です。

『成人式後、恒例の同窓会。男子も女子もま~ったく中学の時のままの生徒から、全く雰囲気の変わった子まで様々。

(中略)

男子で教師のテーブルに集まってくるのは、やっぱり中学の時にしょっちゅう怒られていた子たち。
代表格の1人は「先生方、何か食べ物をお持ちしましょうか?」
そして「ビールをおつぎしましょう」
まぁかわいいもんだ。
調子に乗ったIとWは、中学の時の私の説教のまね。
腹が立つことに、似ている。担任じゃない私は、説教(時々怒鳴る)役。
『先生は、俺達が問題を起こすと緑の手帳を持ってやってきて「お前ら、本当は馬鹿じゃないんだけどなぁ」と言って取り調べを始めるんだよなぁ。』
おぉ、よく覚えている。じゃあ俺の口癖覚えているか?
2人揃って「人の気持ちをわからぬものを馬鹿と呼ぶ
よくできました。5年たってもちゃんと覚えている。
約80人しかいない学年だったけれど60人以上が集まって、とてもよい雰囲気で同窓会は終了。5年後また会いましょう!ということでお別れ。子どもたちは2次会へ。救急車呼ぶなよ。』

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成人式の意味や意義はともかく、同窓会まで含めると、新成人達にとって今日という日は、間違いなく「一生に一度」の想い出になると思います。

私にとっても、成人した元中学生と再会することは非常に楽しみです。

私ですらそうですから、本人や保護者にとっては、とても大切な1日になることでしょう。

しかしながらそれでもなお、緊急事態宣言下の首都圏で成人式を行った自治体には疑問を持たざるをえません。

開かれた成人式に行った若者は、まったく責められるべき存在ではありません。

お祝いをしてくれるのであれば、せっかくの式典です。参加します。

特に女子は。

また、普通に式に出かけて帰ってくるだけであれば、感染の可能性など限りなく0に近いのではないでしょうか。

でも今は緊急事態宣言下なのです。人の流れを止めることを求められているのです。

政府の言う「緊急事態」という定義があまりにもあやふやで、私たちも何を基準にして行動したら良いのかわからないことが本当に残念ですが。

それでも私は思います。今回成人式を開いた「大人」の良識を。

行きたくても行かれない新成人がいるという非日常の中で強行した自治体の良識を。

中止や延期をした自治体がほとんどの中、強行して開いた自治体は、そのおかげで若者の民族大移動がなくなりました。

「やったものがち」の世の中を大人が作ってどうする。

みんなが笑顔でお祝いできる日が来るまで待つことを、なぜできない?

先ほどの中学の時にやんちゃ坊主だった2人も、きちんと話せば「今じゃない」と必ずわかってくれます。だって覚えていたのですから。

「人の気持ちをわからぬものを馬鹿と呼ぶ」

今、わかってあげるべき気持ちとは、誰の気持ち?