1年ぼうず

眞野 義行

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<式典の考え方を変える、とてもよい機会>

昨年に引き続き、地域の小中学校から卒業式と入学式の参加お断りのはがきが来ました。

改めてコロナ禍が1年続いていることを認識させられました。

ところでその通知はがきには「ご招待をお断りすることをご容赦ください」という言葉がありました。

ところで私はこれを機に、卒業式や入学式のありかたを考え直してもいいのでは?と思います。

教員時代には、「教育委員会の祝辞」「来賓の方々の紹介と一言ごあいさつ」で、式がのびて困ったていたからです。

特に最後の勤務地では、来賓の方が40名以上いらして、そのたびごとに生徒たちがおじぎを続けました。

その結果、中学の場合、最後の学活が終了するのが 1:00 すぎになることもしばしば。

たしかに地域スポーツや行事で、実際に関わってくれた方々はいらっしゃいますが、私はこの形式的な「お礼の言葉」にはあまり意味を感じず、紙面でのご紹介ですませるように要望し、式の時間短縮を図っていました。

しかし私の本当の目的は、卒業証書授与から卒業の歌までの流れを大切にして、生徒達が主役の卒業式にしたかったからです。

証書をもらって感動した気持ちが、そのまま最後の合唱につながるような式にしたい。

式でのお話しは、本当に関わってくれた校長先生とPTA会長さんの2人で十分。教育委員会の長い祝辞や告示すら必要性を感じません。

だって日常を一緒に暮らしていないから、祝辞の内容が一般的で、誰のために話をしているのかがわからないからです。

新型コロナは、式典に関して言えば、接待しなければならない教師と長時間じっと我慢しなければならない生徒の負担を減らしました。

日本社会に存在する様々な形式的な式典のあり方を変える、とてもよい機会だと思います。