1年ぼうず

眞野 義行

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<無関心でいるわけにはいかない>

医療体制構築を優先しないと、受け入れた避難民の方々が病気になったときに、どの病院がどうやって対応するのかという点で、必ず混乱が起きます。

最初は、日本に親類縁者がいる方々を中心に受け入れが始まりますが、受け入れが本格化すれば、制限なしの受け入れになります。

全く言葉が通じない日本で、母と子が暮らしていくことは容易なことではありません。

離ればなれになった家族・親類・友人のことを思いながらも命からがら脱出し、身も心も疲れ切った人たちが体調を崩すのは当たり前です。

在留資格を1年に延長し就労も可能にするという方針は、これまでの鎖国状態の日本からは考えられないくらいの迅速さです。

しかしその分、受け入れの経験がありません。

NPOや民間団体が独自にがんばってきたのみですから。

とにかく生活費全般の支援を行うと言うことなので、おそらく医療費も国のお金で補助するのでしょうが、実際に診療を行う病院をどうするのか。

現状でも総合病院はコロナ患者対応で医療崩壊をおこしかけています。

町医者のみなさんが分担しないと、例えば成田日赤などは崩壊の可能性があります。

日本人もこの問題について、無関心でいるわけにはいかなくなりました。

外国人医療費20割の国際医療福祉大学病院も積極的に受け入れてもらうしかありません。