1年ぼうず

眞野 義行

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 TEL:090-9364-7172

<2つの軸>
午前中、議会棟にイギリス留学していたM君が訪ねてきました。
以前顔を出してくれたときには私が不在で、事務局にお土産を預けてくれていました。
コロナ禍で留学のうち合計で1年近くはオンラインになってしまいましたが、それでも学ぶことは本当にたくさんあったようで、お土産話もたくさんありました。
いくつか紹介します。

【コロナ禍:マスク着用】
・ジョンソン首相はクレイジーな部分があるけど、やると言ったらやるし、間違えたらきちんと謝罪するので好きです。あと、あの頭髪も好きです。
・ロックダウンの時は本当に街がゴーストタウンのようで、お買い物と軽い運動以外の外出は許されていませんでした。
・日本に帰ってきて驚いたことは、みんなマスクをしていることです。イギリスは早々とロックダウンをしましたが、ジョンソン首相がマスク解禁を宣言した翌日はみんな大喜びで、10人中8人くらいがマスクを外しました。今ではほとんど誰もマスクをしていません。だから日本で再びマスクをするようになって顔のあたりがムズムズします。

【教育】
・日本人の生徒は、先生が指すのを待っていますが、イギリスでは自分からどんどん発言していきます。黒板をうつすことにはあまり時間をかけず、先生が出したテーマに沿って自分たちで意見交換する授業です。
・受けた試験の中には、先生とマンツーマンになって与えられたテーマについて自分の考えを3分間延べ続けるものがありましたが、これがきつかったです。テーマは例えばこんなものでした。
「家の近くにカフェがあるとして、そのお店について、改善すべき点も含めて話しなさい」

【差別を受けた、または感じたこと】
・公園で遊んでいたら、通りかかった幼稚園児たちが「イエロー・モンキー」と言ったので驚きました。悪気があって言ったようではありませんでしたが。
・差別というわけではありませんが社会の階層が4つに分かれていて、スーパーも上流階級が行く場所から所得が低い人たちが多く行く場所まであります。でもどのスーパーに行っても問題は起きません。
・失業者が多くて通りの20m位の間隔でホームレスがいます。その人たちに対して、イギリス人のほとんどの人は優しくて、小銭をあげていました。

『英語(会話)の勉強はこれからが本番になりますが、海外で学べたことは本当に自分のためになりました。今は自分の中に2つの軸が出来たように感じます。次はアメリカに行きたいです。何か自分でお役に立てることがあったら、ぜひ声をかけてください!』

うれしいなぁ。ありがたいなぁ。

それぞれの子どもたちがそれぞれの人生を歩んでいきますが、どの生き方が正解だなんて、誰にもわからないものです。

日本人の価値観を他の国から見つめるチャンスは、誰にでもあるわけではありません。

2つの軸を生かして、活躍してほしいです。