<16歳未満の接種を見送るのはなぜ?>
私が教員になった頃は、インフルエンザワクチンは学校で集団接種をしていました。
しかしワクチンを接種した後に高熱を出して後遺症が残った方がいたり、国に損害賠償を求める訴訟が相次ぎ、国が敗訴するケースが出始めました。
こうした社会情勢を背景に政府は法律を改正し、1987年に保護者の同意を得た希望者に接種する方式に変更、 1994年には、打っても打たなくてもいい任意接種に変わりました。
私自身の実感としてありますが、任意接種に変わってから、予防接種をしない生徒が増えていき、同時に欠席者が増加し、学級閉鎖も増えていきました。
つまりワクチンによる集団免疫を獲得しようとしたとき、接種者が多くなければ、社会全体に対する免疫効果は薄れるということです。
新型コロナワクチン効果の成否は、どれだけ多くの人が接種するかにかかっているのです。
だからこそ、厚生労働省はホームページに書くだけでなく
『ワクチンの効力がどのくらい持つのかわからないけど、集団免疫獲得のためには必要な接種ですよ、御協力ください』
『今後、再接種の必要が起きるかもしれませんが、御協力ください』
などの正直かつ真摯な姿勢をマスコミを通して見せてほしいです。
ところで、まだ疑問点があります。現状では16歳未満の接種を見送るのはなぜだろう。