1年ぼうず

眞野 義行

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<日本人>

これらの写真は、今日の3時過ぎの写真です。成田市伝統芸能祭りの写真と成田市役所のビニールシート配布の写真です。
徒歩3分の距離で同時に起きていたことです。
私は、千葉県が未曾有の被災をしているときに、不謹慎だなどと言うつもりは全くありません。だしを引いている人たちの中にも、被災している方は間違いなくいらっしゃるはずです。
それでも、このお祭りを楽しみにしている人たちのためにがんばっているのです。
私がビニールシート配布のお手伝いをしているときに、だしを引かれていた男性2人が、市役所にはっぴ姿のままやってきました。だしのてっぺんに鎮座しているお人形を片しに来たのです。
雨対策で長蛇の列をなす被災者の方々の脇を、はっぴ姿で通ることをとても申し訳なさそうにしていました。
「ご苦労様です」と声をかけると「ご苦労様です」という優しい返事が返ってきました。

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 さて、5時ちょっと前のことです。受付の前には4人の方を残すのみとなりました。長テーブルには2カ所の受けつけがありましたが、被災者の方々は右側に並び、順番で左側の受けつけに流れるという形でした。

 そこに急がれている男性がやってきて、一人しかいない左側の受けつけサッと並んだのです。

 しかし次の瞬間、右側に並ばれている3人の方の姿に気づき「あっ、並ばれてましたか」と言って、右側の列の最後尾に並び直されました。

 当たり前と言えば、当たり前ですが、さすが日本人!と思わず心の中で叫びました。

 並ばれていた方々も、ビニールシートを受け取れるまでに40分くらいかかっていたのですが、疲れているでしょうに、本当に誰も文句ひとつ言わずに並んでいらっしゃるのです。

 こういう文化を外国に発信したい、と思ってしまいました。