1年ぼうず

眞野 義行

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<部活動>

午前中は一般質問の「部活動」について、法的根拠の確認。

教え子の弁護士にすぐ電話。

いつもサクサク答えてくれるので、本当にありがたい。

午後は、先日のパラリンピックアイルランド代表歓迎式典で演奏した、吹奏楽部のお話を聞きに、公津の杜中学校へ。

 さて、ブラック部活と言われて働き方改革のやり玉に挙がっている部活動。

文科省がいつまでたってもあいまいな指針しか出さないから、現場は本当に混乱。

ところでこの部活動、学校教育法上及び学習指導要領上、どのような位置づけなのでしょうか。

簡単に言うと、教員の業務外の活動です。

もちろん勤務時間内であれば、校長は校務の一つとして部活動担当を命ずることができます。

しかし、勤務時間外の部活動については、校長はその業務を命令する権利ありません。

また、学習指導要領で部活動が「生徒の自主性,自発的な参加により行われる」と規定されている以上、本来、教師の指導も監督義務もないのです。

残業時間を減らせと言っておきながら、あたかも部活動を業務の一部かのように中学校教師に押しつけ、部活終了後に仕事をさせる文科省と、どう戦うべきか。

答えは一つ。

日本中の中学校教師が「勤務時間外の指導はしません」と宣言すればいいのです。

そんな事態になったら、それこそ文科省は本気になってこの問題に取り組むでしょう。

それくらいの覚悟がなければ、教師の働き方改革などできません。

さてこの話の中で欠けているもの、かつ、最も重要なことは、この「教師の働き方改革」議論に、こどもの視点が入っていないことです。

放り出された部活好きの子どもたちを、誰が対応するのでしょうか。

諸外国では多くの場合、地域の大人たちが指導します。

この考え方を「地域部活動」と言います。

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