1年ぼうず

眞野 義行

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<ラジオ成田:読み聞かせ「印旛の昔話」酒々井のいわれ>
ホスピタリティ成田の上川代表による読み聞かせが、毎週月曜日12:05-12:10にラジオ成田で放送されています(スマホでも聴けます)。

いつもは英語による成田山ボランティアガイドをされている上川さんですが、朗読も素晴らしく、聴き入ってしまいました。

さて今日の昔話は「酒々井のいわれ」

お酒が好きな父親と、父親思いの息子さんの心温まるお話。

父親が大好きな息子さんは、近所のお手伝いをして酒代を貯め、父親にお酒を買ってあげていました。

そんなある夜、お手伝いの帰り道、杖をついて歩いている老人と出会い、手を取って道案内をしました。

道すがら息子さんはご老人にこう話しました。

「お酒好きの父親のためにお小遣い稼ぎをしているけど、最近ではお手伝いの仕事が少なくなってお酒があまり買えなくなってしまった」

するとご老人はこのように言いました。

「村はずれの分かれ道にとてもおいしい湧水が出ているので、それを汲んで父親にあげてごらん」

その湧水にたどり着き、一口飲んでみたのですが、おいしいお水にすぎません。

ところが帰宅後、父親にそのお水を与えると、

「こんなにおいしいお酒を飲んだことがない」

それ以降、息子さんは酒代を稼ぐ必要がなくなったそうです。

この話を聞いた村人たちは「これは息子の親を思う気持ちが天に通じて、このような奇跡をもたらしたのだろう」と噂し、それ以降この村は、お酒が出る井戸ということから「酒々井」と名付けられたそうです。
勉強になりました。