「学び方の多様性 その1」
突然ですが、昨年10月、成田成田市議会議員団の海外研修で訪れたフィンランドの教育を紹介します。
エスポー市にある小中一貫校を訪問したのですが、その目的は、世界的に有名かつ先進的なフィンランドのICT教育、プログラミング教育、多文化共生教育などの視察でした。
私にとっては本当に興味が持てる、貴重な視察でした。
プログラミング力とは、自分が定めた目標を実現するために、どういった組み合わせや改善を行っていけば目標に近づくのか、それを試行錯誤しながら、考えていく力です。
そのためには五感を駆使して、自分の体験を積み重ね、思考力を高めていきます。
当然それには時間がかかります。
それを教師が「待てる」のです。
そのクラスに、課題を1時間では解決できない生徒がいたら、次の時間も同じ課題に取り組みます。突然の授業変更は教師の裁量に任されているのです。
なんと授業のカリキュラムは、その担当教師が決められるのです。
うらやましい限りです。
一方、生徒は、1年間で課題がクリアできないときは、もう1年やり直すことができるのです。
これを落第とか留年と呼びません。学び直しといいます。
決められた時間の中で、いかに知識を詰め込むかという日本の教育とは、本当に悲しいくらいに真逆です。 つづく。