1年ぼうず

眞野 義行

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<時給400円の部活動>

今日は、中学生バレーの千葉県1年生大会支部予選のシード決め大会。保護者の方からお誘いを受けたので、会場へ。玉造中と成田中のダブル応援。しかも直接対決もあった!ちょっと複雑。

1年生にとっては初めての大会。生徒達はドキドキしながらも必死にボールを追いかける。がんばれ、がんばれ。未来のオリンピック選手がでてくれるといいなぁ。

ところで今日の話題は、教師の働き方改革。テーマは「部活動」。時給400円の現実。今日の大会会場での話題で、登場するのは2人。

一人目は、退職後、再任用の63歳、バレー経験のない女性英語先生。
この寒さの中、会場のお手伝いとして1日体育館。

「何しているんですか?こんなところで。」
「だって副顧問だから、バレーのことは全くわからなくても、会場のお手伝いをしなくちゃと思って…。」
「えぇ~、再任用で休日の部活動のお手伝いなんて、おかしくないですか。帰られた方がいいですよ!これじゃぁ、働き方改革になりません。退職された方が、全く専門外の部活動のお手伝いなんて!」
「やっぱりそうよね、でも若い先生も専門じゃないからお手伝いくらいしないと…」
これで体調を崩されて学校を休んだら、本末転倒。でも、やるしかないという現実。
そして、大切な休日を奪われた先生が手にできる手当は、3,600円。
朝7時から会場準備をし、試合後退勤は16時。9時間働いて3,600円。時給400円。
きょうび、高校生のバイトだって時給1,000円。

千葉県の特殊勤務手当は、以下のような基準。2年前に改善。これは全国並。
4時間未満:1,800円 4時間以上:3,600円(働けば働くほど時給が下がる!)

2人目は、バレー専門外の若い先生。
『私は中学の時の部活で心身共に鍛えられたからこそ今の自分があります。だからバレーが専門じゃなくても、生徒と一緒に感動を味わいたいです。でも文科省を始め、様々な場面で「部活動」の悪い面ばかりが強調されるじゃないですか。「働き方改革」の標的で。

でも部活の生徒との関わりは、クラスの生徒とはまた違った絆ができると思うんです。もっとやってほしい、と思っている生徒のためにがんばりたいんです(中略)。保護者の間では「部活をやり過ぎ」という声と「もっとやってほしい」という声が両極端にあって、どうしていいかわかりません。でも、一所懸命やるとクレームが来るんだったら、やらない方がいいんじゃないか、と最近思えてきて、自分は何をしたいのかがわからなくなってきました。』

明後日に続きます。

さて明日は成人式。担任をやっていなかった私にとって、部活動の子どもたちに会えることは楽しみの一つです。