1年ぼうず

眞野 義行

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「ライブ」

 今日はあの伝説の手紙をくれた卒業生のK君と会いました。なんと33年ぶりです。お互い劣化している部分はあるものの、「目」は変わっていません。

 「目は口ほどにものを言う」ということわざにもあるように、その人の生き様を見るときにじっと目を見つめればたいていのことはわかります。彼の目は生き生きとしていました。今年50歳になりますが、彼の目は明日を見ていました。

 さて今日は、教え子という立場ではなく、一社会人として色々な話をすることができ、とても有意義な時間をすごすことができました。そして彼を話すうちに、改めて私がすべき方向性が見えた気がします。

 それはズバリ「ライブ」。

『その瞬間、その場所で、一緒の「時間と空間」を共有したという実感。これこそが人の心を動かすのです。そのために、先生にはがんばってほしい。今は先生の決意に共感しているけれども、4年間の活動を見ているうちに、賛成できなくなるかもしれません。でも、先生がこの年で、この決断をしたということは、悔しいですが、うらやましいです。私もまけてはいられません。人間の生き方は、そこそこやるか、とことんやるか、の2者択一です。』

つづく。

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