1年ぼうず

眞野 義行

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 今日は成田付属中学校と高校の授業見学に行ってきました。下の写真は高校3年生の授業の様子です。(1枚だけ異なるクラスの写真が入っています)。授業にタブレットを持ち込んで、必要に応じて単語を調べたり、授業内容をタブレットに直接打ち込んだりしています。教室にはパソコンと連動しているスクリーンが常設されており、先生方はそのスクリーンに直接書き込んだりできます。
 クラスは能力別で、国立および難関私立大受験を目指している生徒達は、やはり授業への取り組みは前向きで、現役合格を目指している雰囲気が伝わってきます。

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 成田国際高校、成田西陵高校、印旛高校など公立高校の授業は以前見学したことがあったのですが、私立高校の授業を見るのは初めてだったので、興味深かったです。
 成田高校訪問の目的は、もちろん授業参観ですが、成田山を訪れる外国人旅行者に対して、英語で案内するようなプログラムが、中学や高校でカリキュラムの中に組み込まれているのかどうかを確認することでした。また、成田市の観光プロジェクト課が行っている“Transit Tour”に、学生達が休日に参加できる可能性があるのかどうかなどの確認のためでした。私は、成田高校こそ、私立ではありますが、成田市の中心になる高校になってほしいと思っていたからです。
 今のところ、そういった企画はないそうですが、田中校長先生からは「成田市がバックアップして市内共通して活動する企画があれば、ぜひ協力したい。また、そういった形の英語によるツアーボランティア企画があれば、参加したい生徒がいるはずです。」という前向きな返事をいただきました。ありがたいです。
 しかしながら私が本当に困るのは、実際の英語教育現場では、例えば中3になると「高校受験準備」、高校では「大学受験準備」に移行していくという問題です。こうなってくると、学校現場は学習塾や予備校と変わりません。そんなことをやっていて、「英語でコミュニケーション」「英語を話せる日本人の育成」なんていくら文科省が叫んだって、文科省が日本の学校制度を変えないわけだから、日本人が英語を話せるようになんかなりません。英語を「コミュニケーションのための道具の一つ」と考えずに、「入試教科の一つ」にしてしまっている日本の教育制度が存在する以上、現場の教員がいくら頑張っても限界があります。
 さらに、私立高校の場合、保護者と生徒が学校に望むことは、希望大学合格です。英語は、大学合格のための教科の一つでいいのです。さぁ、どうする?

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