<教師の ICT 苦手意識問題>
ICT利活用が進まない最大の原因は「教師の ICT 苦手意識」です。
ICT先進都市と言われている地域でも、最初に突破すべき壁は「教師」そのものだと口をそろえて言います。
ICTを得意とする教師が教育委員会や学校現場にいる場合は、タブレット端末を使った発展的な学習は進んでいきます。
特にその組織の長になる人が得意としていれば、加速します。
その結果、学校ごと自治体ごとに大きな格差が生まれてしまいます。
格差を埋めてくれるはずのICT支援員も数がまったく足りていません。
さらにそのICT支援員探しにも問題があります。
現在、端末操作を教えてくれる支援員を探すことに必死になっている教育委員会がたくさんありますが、とんでもない勘違いをしています。
大切なことは、タブレットの使い方を学ぶことではありません。
タブレットを学習にどう活用するかを学ぶことです。
たとえば英語という教科なら、成田だったらDMM英会話並みの事だってできる可能性があります。
双方向のオンラインは無理としても、宿題としての端末活用の可能性は無限大です。各学校にALTが勤務しているわけですから。
親子で5分程度の英会話レッスンだって可能になります。
タブレットを使った授業に可能性を感じられる教師にならないと、こども達の可能性を奪ってしまうことにもなります。
日本で勤務している先生方はみな真面目でそれぞれに力量を持っていますが、日本の教育界の、どうにも硬直した体質を変えよう、という気概を持った人が少ないというのが残念です。
批判するだけなら誰でもできることなので、教育委員会に対して、具体的な方法を、またどんどん提案させていただくつもりです。