1年ぼうず

眞野 義行

 cres.mano0505@gmail.com

 TEL:090-9364-7172

f:id:crescentmano:20200501004426j:plain

<様子見は、結局学生のためにならない>

5月にコロナが終息したとして、失われた3,4,5月分の学習内容をどうやって補うのでしょうか?

『夏休みを削って教育課程を修了させる』という考えが各地区の教育委員会から出ていますが、さすがにこれは暴論です。

3月末からの実質2ヶ月半の内容を、夏休みを削ることで補えるわけがないではありませんか。

もし形だけ教科書を進めるとしたら、これはもう完全に、学習に時間のかかる子どもの切り捨てが前提です。

そうならないためには、今から教育課程の見直しや教科書の作り直しが必要になります。

でもその新しい教育課程のスタートの基準日をいつにするのでしょう。

学校再開の時期が延びるたびに学習内容が減っていくような教育には限界があります。

こうしてズルズル決定を先延ばししているうちに、また冬がやってきます。

そして最大の問題、入学試験があります。2つの大きな問題があります。

①試験範囲はいつ確定するのか

②受験をどういった形でおこなうのか

特に②の問題は深刻です。だって日本の入試は1~2月に集中するのですから。

コロナが終息していればいいのですが、そうでない場合、インフルエンザも加わった環境の、3密の教室で入試を受けることは、ちょっと考えられません。

2月の寒さに耐え、たとえ雪が教室に舞い込んでも、窓を開け放って受験をしますか?

コロナのついでに教育制度改革は乱暴だ、もっと丁寧な議論と準備を、という人もいますが、逆に今、有効な対策がないとしたら、思い切った改革をして学生を救うしかありません。

最後にもう一つ。

大学生の、特に短大生の卒業認定についての議論が始まっている気配がありません。

保育・教育実習が重要な単位認定になる学生達をどうしますか?